雨の日と始まりと・・・
さらさらと雨が降る夜
優しい雨が降る夜
静かに散歩をしながら
少し考える
計算高い
そのプライドが
私の胸に何を語ってくる??
私は微笑んでいる
考えながら
微笑んでいる
暗い空を見上げ
私は自分の家へと引き返す
馬鹿に付き合う私は嫌いじゃない
つまり
好きなのだ
雨が優しい
これから
楽しくなりそうだ
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さらさらと雨が降る夜
優しい雨が降る夜
静かに散歩をしながら
少し考える
計算高い
そのプライドが
私の胸に何を語ってくる??
私は微笑んでいる
考えながら
微笑んでいる
暗い空を見上げ
私は自分の家へと引き返す
馬鹿に付き合う私は嫌いじゃない
つまり
好きなのだ
雨が優しい
これから
楽しくなりそうだ
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寝ぼけた目
そんな目で見られたら
可愛くてキスしたくなる
おはよう
この瞬間ケンカも
何もかも許せてしまう
寝ると忘れる
そう、まさにその通りかもしれない
あんたが夢を見ている間
私はあんたを独り占めしているようで
幸せ
はぁ
ため息には色々あるけれど
幸せを噛みしめた
そう
幸せのため息
こんな時間が一番幸せなのだ
こんな些細な事で幸せを感じるなんて
安い女なのだろうか
安い女ってなんなのだろう
あぁ、ただこうして
あんたが横にいる
幸せのため息がつける
鳥の声
太陽の光
今の瞬間は全てが
キレイなんだ
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ここはどこ??
私は・・・誰??
水の中で私は目が覚めた
苦しくない
何故・・・
夢だろうか
透明の箱の中だ
そう
水槽のように
上をみる
網がはられていてた
よく見ると
私の体には沢山の線がつながれている
どうりで動きづらい
目をつむり
水の音に耳をかたむける
しばらくして目を開けると
さっきよりも明るく感じ
何度か瞬きをする
不思議な事に
焦りを感じない
急に
ゴーという大きな音が聞こえ
水が少しずつ減っていく
水がなくなると
地面に吸い付かれるように
倒れこんでいた
誰かがやってくる
男だ
白衣を着ている
「大丈夫か」
私はうなずいた
男は私にタオルを巻いた
「ここは・・・どこだ」
男に聞いた
「さぁ、俺も知りたいくらいだ」
男は私を持ち上げ歩き始めた
狭い部屋だ
机とベッドが置かれている
本が机の上に並べられている
男はベッドに私をおいた
男は机のとこにあったイスをこっちに持って来た
「俺はタガイトだ」
「・・・たが・・・いと」
不思議と自分の声ではないような感じがした
「・・・キレイな、声だな」
私は目をつむる
「サクライ、もぅ記憶を失っているんだよな」
「さくら・・・い」
「お前の苗字だよ。下の名前は知らないがな」
「私は何故・・・」
「お前は、花になったんだ」
「は・・・な」
「きっと美しい花を咲かせる」
「どういう・・・こと」
「いいか、記憶は自分で取り戻せ」
「何故・・・」
気が付いたら
道路の真ん中にいた
記憶・・・
ここはどこだ
あ・・・
誰かが走ってくる
なんだ
前にも感じたような、焦り
逃げろ
私は走った
が
腕をつかまれてしまった
あの、あの男だ
たがい・・・と
「うわぁぁぁぁっ!」
目の前からタガイトが消えた
コンクリートに倒れこんだタガイトは
自らの血の中に顔をうずめた
・・・・・・
逃げろ
逃げろ
逃げろ
動かない
体が・・・
「さぁ、君は僕達と遊ぶんだよ」
ゾッとした
男達に囲まれている
ナイフが
光った
服を切り
体をむしばむ男達
私は気絶していた
いや
死にかけていた
「何故・・・思いださなければ・・・ならなかった・・・」
気が付くと再びベッドに寝ていた
タガイトがそこにいた
「お前がお前であるためだ」
私の体はかつて死体だった
脳と心臓を取替えた
唯一の私は、その二つだ
「何故・・・生かす」
「分からない」
「なら、死んでいるのと・・・同じだ」
「生きてほしいと思ったからだ」
「どう・・・生きる・・・」
「俺と共に生きろ」
「何故」
「花を・・・咲くのが見たいんだ」
「私が私・・・であるのは・・・曖昧・・・な、記憶だけ・・・だぞ」
「姿、形は俺にとってどおでもいい。お前がお前である事が俺にとっては大事だ」
「私が、私で・・・ある、こと」
「俺以外に、お前だって証明できる奴はいない。だから俺と共に生きろ」
花は、枯れるが
咲いた事実は残る
記憶は曖昧でも
独りでは
そこに咲いた事を証明出来ないのだ
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愚痴ってばっかの
隣のおばさん
ちょっと寂しいだけなのに
みんなから嫌われてるんだ
嫌味なおばさん
口うるさいって
私は知ってる
知ってるよ
毎晩毎晩出かけては
泣いてるでしょ
流れる川を見ながら
そして
泣いたら石を一個なげて
帰ってくる
嫌われおばさんに
何があったのだろう
人は必ず何か事情があるものだ
昔よく父が言ってた
なのにその父ですら嫌っている
はぁ
思わずため息が出る
でも、私は誰にも言わない
どうせ言っても私が笑われるだけ
皆、嫌われおばさんなんてどうでもいいから
だけど、私はおばさんのこと嫌いじゃないから
すれ違ったら挨拶はするの
逆にどうしてか好きなんだ
私は好きなんだ
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いつからか、分からない
そう、きっと私がこの世に存在した時からなんだ
今日から高校夏休みだから
私は大好きな散歩をしてる
あ、匂い・・・まただ
臭い・・・
あいつか?
何気なくそっと近付く
ひどい匂いだ
生ゴミ、トイレ、そんな匂いじゃない
もっと頭が痛くなるくらい
ひどい匂い
この匂い・・・やばそう
この男、様子が変だ
前にいる、おばあさんをガンミしてる
肩からさげたショルダーバッグに手が入ってる
この匂いといい
あやしいやつ
あの強張った顔・・・
やばい匂いがひどくなる
そうだ
私はその男に体当たりをした
うわっという声とともにドガっ
と鈍い音がし、男は倒れた
「何すんだよっ!」
男は上体を起こしながら私を見た
「す、すみません急いでて、よそ見したら・・・」
そう言い訳する私の目に映ったものは
キラリと光る包丁・・・(男がこれを握る前に私がとらなくちゃ)
男はハッとした顔で私をみた、そして倒れた男の側にあるナイフ・・・
「おりゃぁ!」
私は男の頭を殴り
包丁を足でおさえた
「やめろっ!」
男は私の足を掴んで包丁を奪おうとしている
「邪魔するなっ!!殺す、殺してやる!!」
男は私に殴りかかる
私はジンとくる腹を押さえながら足の下にある包丁をなんとかとった
「私があんたを殺すよ!卑怯者!!」
そう言い私は包丁を男にむける
「や、やめろっ!やめてくれ・・・」
男は半泣きになりながら言った
「怖い?死ぬの怖い?ねぇ、どうよっ!あ?これがあんたのしたかったことよ。
そうでしょ?殺されそうになってどうよ。
人のこと殺したいくせに情けない!ビビッてんじゃねぇよ!
あんたに何があったかしらないけど、あんなおばあちゃん殺して何になるってのよ。
通り魔なんかしないで、自分が死んだらどう!!」
男は何も言わずにただ泣いている
「ついて来て」
私はこう言いながら男を立たせた
「やぁ、お嬢ちゃん。今日は誰を連れてきてくれたんだい?」
駐在所の中年の兄ちゃんがいつもの挨拶をする
「こんにちわ。今日はこの人です。それから、これが凶器」
そう言い、包丁をお巡りさんに差し出した
「なるほどねぇ。全く、お前の根性はホントすごいな」
私は男をイスに座らせた。そして自分はいつも通り立ちっぱなし
相変わらず、駐在所の兄ちゃんは警察の制服をだらしなく着ている。
そして、隣にいる通り魔男は黙りこくっている
だらしない大山というお巡りさんが言った。
「ありがとうございます。この男は通り魔しようとしました。老人を刺そうとしたみたいですが、未遂で終わりましたしねぇ」
「ほぉ」
大山さんは面倒くさいのか知らないけど、いつもこんな反応
「とりあえず、署に連れて行くよ。ハナ、いつもご苦労さん」
「ありがと。今回は私ついていった方がいい?」
「あぁ、一応、今回は話をしてくれ」
「はいはい」
そう、こうして私はいつも変な匂いのする人に近付く
経験上、変な匂いがしてくると負の感情が強い人みたい
なんで自分だけそんな匂いが分かるのか
自分でも分からない
私は母の血を継いだのか、好奇心が旺盛だ
だからいつも危険がいっぱい
今日みたいに
今日の男は本当に危険な匂いだった
私は、鼻の効く女
大山さんからよくそう言われる
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醜いわ
この顔
この顔はダメよ
あざが
消えないのよ
この顔のせいで私は
私の全てがダメになったのよ
どうしてよ
助けて
消えないの
醜い
醜いわ
イヤだわ
あざが消えないわ
(気付いてないのね
この鏡は
あなたの心を映すのよ)
イヤだわ
どうしてよ
消えないのよ
私は美しいのに
そうよ
私は美しいのに
(あなたの心が鏡に映し出される)
私は美しいのに
(あなたの心が鏡に映し出されるのよ)
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私は軽い女よ
汚れた、夜の女
今夜の相手は3人だった
まったく疲れないわ。
イったふりをして、相手を満足させて
自分も気持ちいいし
お金をもらえるわ。
ただ、いくことはないの。
気持ちいいのに。
一人でオナニーする時はいけるのに。
今夜もいい金額ね。
でも何をするでもないの。
お金はあった方がいいもの
はぁ
今は眠らなくちゃ
そして、また夜は男の相手をするのよ
自分が病気じゃないことを祈るわ
でも怖くなんてないの
どうだっていいわ
いつ死んだって同じじゃない
おはょ
私は可愛いモルモットしか話相手がいない
でも寂しくなんてないわ
人間なんかよりよっぽどまし
自分よりもよっぽどキレイよ
私のまわりはいつだって夜
でもこいつは違う
私も自由だけど
こいつは幸せだわ
光の中で
私には眩し過ぎてダメ
私の価値は女であることだけ
それ以外に何もない
今夜の相手は4人ね
夜は永遠に続くもの
私が死ぬまで
私は何も悪くないわ
ただ売られてあげるだけよ
そんな私をみんなみんな嫌うわ
私は誰からも好かれようとはしないから
別にどうでもいいけど
っ・・・あっ・・・
もっとぉ・・・
こうやって毎晩男と寝るだけ
笑えるわ
そう私は汚れた女
中には哀れむ奴もいるけど
私はそんなこと望んでもいないもの
でも
そんな人間もいることにちょっとだけ
希望を持てるわ
けど
ほとんどは上辺だけよね
さぁ嫌いなさい
この私を
ほら笑え
そしてその目で私の心を殺せ
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毎日毎日同じ
毎日毎日変わらない
仕事して、帰ってきて、飯食って、寝る
しょせん、そんなもの。
人生なんて・・・
これじゃぁ、生きているのか死んでいるのかすら分からないわ。
そう考えながら、いつもと変わらない帰り道を歩く。
すっかり暗くなっているのに、ここの街はずっと明るい。
「あの・・・」
かすかに声が聞こえた。
私は振り向いて、後ろをみた。
「あの、すみません・・・」
そこには見知らぬ男性がたっていた。
「いきなり、すみません」
その男性は、申し訳なさそうに私をみる。
ビシッとスーツを着こなしている。
私は何も言わずにじっと男性をみる。
勧誘か何かだったらごめんだ、と目に力を込めて。
「あ、あの、ユキさん・・・ですよね?」
・・・・・・。
なんで私の名前を知っているのか、私は何も答えない。
「と、突然すみません・・・僕のこと分かりませんか?」
何を言ってるんだ、この人。気持ち悪い・・・。
私はきびすを返して歩き出した。
「ユ、ユキさん!待ってください!」
男は私の腕をぐっと掴んだ。
「やめてください!」
私はその手を振り払い、早歩きで男から離れる。
しかし、男は後をついてくる。
「違うんです!あの時・・・あの時、あの橋で話しかけてくれましたよね?」
「人違いです!ついて来ないで下さい!」
「数年前、僕はあなたに助けられた。このハンカチ、このハンカチ見覚えありますよね?」
そう言って男は私の前に回り込み、ハンカチを差し出した。
た、確かに私のだ・・・
そうだ!思い出した!!
「僕はあの時、死のうとしてた・・・あ、あの時は・・・」
この人、こんなに立派に・・・なんで私、今まで忘れていたんだろう。
あの時は、あの時はあんなに生きていてくれることを心配していたのに・・・
いつからだろう・・・
漠然と日々を過ごし、ただなんとなく時間が過ぎて・・・
そう、社会人になって忙しくなって。
色々あって・・・
私はこの世界を・・・
この世界の希望をいつの間にか諦めてたんだ・・・
大事なこと、忘れてたんだ
「あぁ、良かった」
私は声に出していた。
「え?」
男はびっくりしたように私の顔をみた。
「生きててくれたんだ。あの時の理由は聞かないよ。話したくないでしょ」
「は、はぃ・・・。男のくせに泣き崩れてて・・・言えなかったけど、すごく感謝してるんです。誰かに止めてほしくて・・・でも、後戻りできなくて。僕、生きてて本当に良かったです。あなたのおかげです!ありがとうございます!」
「今ね、私、あなたに会えて良かった。私・・・」
何故か分からないけれど、急に涙が込み上げてきた。
どうしてだろう・・・とまらない。
「あ、あの・・・大丈夫ですか?ユ、ユキさん?」
男は戸惑っている。
「大丈夫。多分・・・あなたが生きていることに感動したのかもしれない」
男は驚いているのか、戸惑っているのか、何も言わない。
私が泣き止むのを待ち、男はこういった。
「あの・・・良かったらお食事に行きませんか?そこで、改めてお礼を言わせて下さい」
私は黙ってうなずき、男の後ろについて歩いた。
毎日毎日変わらない
毎日毎日同じ
だけど、その中で人間は生きてて
どんなに味気ない日々でも
大事なことを忘れてしまっても
時間は進む
味気ない日々なら
味気ない日々なりに私は前をむけばいいのよ
この世界で諦めるのはまだ早すぎたんだわ・・・
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